品質管理の例題1

   

 第28回計量管理概論 問24
高価な部品の製造工程に新しい技術を導入して新しい工程を組んだ。ところが、その工程で作られて製品に不良品が多いので、製品特性の分布を調べた。その結果、時間と共に工程状態が不安定になることによって不良になる製品が多い、ということが分かった。工程で製造される製品のばらつきを小さくするための対策として最も適切なものはどれか。一つ選べ。

  1. 工程の最後で製品の全数検査を行って、不良品を廃棄し、出荷されない様にすれば、製品のばらつきは小さくなるので、工程自身の改善は必要ない。
  2. 工程の最後で抜き取り検査を行い不良ロットを廃棄することによって製品のばらつきを減らす。
  3. 工程の短時間のばらつきをもっと小さくするために、工程条件の再検討を行う。
  4. 管理図法を導入して、、サンプリング製品の特性の値が製品仕様の規格限界値を超えたら、工程を停止して原因を調べる。
  5. 工程のばらつきを減らすために、工程条件と長時間の工程の稼働の変動の関係を調べる実験を行い、長時間安定にある工程条件を設定し、工程を管理する。
解答 5
解説
  1. 高価な部品なので、不良品が発生するとその損失は大きくなります。この方法では不良品の発生は抑制できないので、あまり儲かりません。全数検査のコストも気になります。
  2. 不良品の発生頻度が大きいときに、抜き取り検査を行うのは無意味です。ましてや高価な部品を不適ロットごとに廃棄するのは愚の骨頂です。なぜって?儲からないからです。
  3. 長時間の工程のぶれが問題になっているのに、短時間の工程のばらつきを小さくしても意味がありません。そんな工程管理者はクビになること請け合いです。
  4. いちいち工程を止めていたら、いつまで経っても生産できません。生産できなければ、儲かることも出来ません。こんな判断をする工程管理者は、クビ確実です。工場生産において、工程を止めることはタブーです。
  5. 長時間の工程のばらつきが問題になっているので、いい判断です。